学科紹介

介護福祉の中核的リーダーとなる能力を養う

介護福祉士として必要な基礎知識と技術を学ぶ

介護福祉士は、福祉分野の専門職です。そのため、福祉全般の知識が求められます。1年次は、その基礎的な知識と技術を習得します。人間と社会領域では、人間の権利擁護や自立、地域福祉を学び、地域で実践的活動を展開するための企画・実践をします。介護領域では、介護を必要とする人たちを理解し、介護を提供する時の技術を実践を交えながら学びます。具体的には、食事をすることが何故必要なのか、どのような食事が適しているのか、どのような言葉がけが人の気持ちを動かすのかなど。こころとからだのしくみ領域では、様々な疾病や障害、認知症などの適切な介護方法を導き出すための根拠となる知識を身につけます。これらを学ぶことにより、障害や疾病のある人に質の高い介護サービスを提供する基礎が築かれます。

介護福祉士として基礎知識を活用し実践力を学ぶ


介護福祉士は、福祉全般の知識と共に実践力が求められます。2年次では、1年次に学んだ介護福祉士に必要な基礎知識と技術を基に、福祉全般の制度などと実践的活用を学びながら介護福祉士国家資格取得を目指します。介護領域では、介護を提供するときの科学的根拠を示す介護過程を学びます。介護過程とは、介護を必要とする人の生活課題を解決して安心した生活を送るための介護の計画です。介護過程を展開していくにあたっては、情報収集や情報の解釈など1年次で学んだ知識と技術を活用しながら、実習という場面の中で介護計画を立案・実践します。国家試験対策講座では、学校で学んだ専門的知識や技術を確認しながら更に深め、介護福祉士国家試験合格を2年生全員で目指します。そして、介護職のリーダーに求められる能力及び指導力の基礎を身につけて卒業します。

2年間の学びの成果

豊かな人間性の形成

介護福祉士は、人の幸福を支援する福祉の専門職です。そのことから、豊かな人間性が求められます。2年間を通じてボランティア活動、認知症の方のサポート事業、地域の清掃活動など企画し参加することにより自主性を育み人間性を豊かにします。

高齢者福祉研究大会

一般社団法人埼玉県老人福祉施設協議会が主催する埼玉県高齢者福祉研究大会において発表を行っています。施設の職員や養成校の学生など例年、多くの応募があります。令和5年度の大会では本校の研究発表が優秀賞を受賞いたしました。高齢者福祉研究大会は日々意欲を持って学んでいる学生が、人と人とを支える上で大切な「福祉の心・思いやりの心」について改めて考える機会となっています。

事例研究発表会

事例研究発表会は、2年生が2年間の学びの成果を発表します。内容は、1年生での基礎知識を基に2年生の実習に実践した介護過程を振り返り研究した発表です。この事例研究は、3段階の実習の中で、対象者の方の生活課題、希望などの情報収集を行い、介護計画を立案、実施、評価をします。課題解決のためには専門的な知識や技術が必要です。4段階実習終了後、授業の中でこの計画が質の高い介護であったのか等を担当教員と振り返り研究論文にします。このようなことから、2年間の学びの総まとめとなり、卒業後の介護福祉士としての実践に繋がります。

充実したカリキュラムにより専門性を高める

履修科目

カリキュラムは、3領域「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」と「医療ケア」から構成されています。秋専では、国家試験合格のための国家試験対策講座もカリキュラムに含まれています。2年間を通じて全科目を習得する必要があります。 介護福祉士の養成には、実践に基づいた教育内容の充実・強化が必要です。
「いま、そしてこれからの介護に必要なものとは?」―現況を見据えつつ将来の方向性を見出し、福祉社会を担う3H(Heart:こころ、Head:理論、Hand:技術)を育てます。

2024年度 履修科目

 

 

時間割

1年次前期 時間割例 ※土曜日は基本的に授業はありません。

9:00~10:30 10:45~12:15 13:15~14:45 15:00~16:30
月曜 介護の基本Ⅱ こころとからだのしくみⅠ 介護過程
火曜 介護の基本Ⅰ 生活支援技術Ⅰ-①
水曜 介護総合演習Ⅰ 人間の尊厳と自立 こころとからだのしくみⅡ
木曜 生活支援技術Ⅱ-① 生活支援技術Ⅱ-③
金曜 人間関係と
コミュニケーション
情報リテラシー 生活支援技術Ⅱ-②

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技術指導

一人ひとりに対応した技術指導

介護実習は、全履修時間の約4分の1。
しかも少人数制で行われるので、学生一人ひとりに対応したキメ細かな指導が可能です。
細部にわたるまでの徹底した技術指導で、卒業後、現場で即戦力となる知識・技術を学べます。

教員

専門分野に精通した教師陣が授業を担当

学務室長 町田 晴美
担当領域:人間と社会・介護
資格:社会福祉士・介護福祉士

専門的技術と知識を学び専門性の高い人材、実践できる人材の育成

介護とは、高齢や障がいなどにより生活することが困難な人々を支援することです。福祉とは、「幸せ」という意味です。「介護福祉士」は、生活が困難な人々を支援することにより 「支援された人、そして支援した人」も幸せになるという意味が込められています。この「幸せ」を実現するために、秋草学園福祉教育専門学校では、2年間を通して専門的技術や知識を学びます。高齢者や障がいのある人の気持ちを理解し、制度や疾患、介護の技術を活用できる、専門性の高い介護福祉士を育てます。また、ボランティア活動や行事などを通して自分は何ができるのか、何をすることが人々の役に立つのか考え自ら実践できる人材を育てます。

教務主任 齊藤 晋助
担当領域:介護
資格:介護福祉士

介護を科学的に捉え実践する

介護福祉士は人の生活を支援する専門職です。しかし、人の生活は生活習慣や価値観によって異なり、その個人に適した個別の支援を行う必要があります。そのためには、支援が必要な「理由」とその支援を行う「エビデンス(根拠)」を明確にする、つまり因果関係を明確にした科学的な発想が必要です。また、介護分野では現在、IOTやICTの活用、情報分析を基にした科学的介護が推進されています。より良い支援のために科学的な発想、手法を学び、次世代を担う介護福祉士になれるよう、共に学びましょう。

 

 

STAFF

校長 秋草 誠
専任教員 町田 晴美・齊藤 晋助
非常勤講師
(50音順)
齋藤 美幸、鈴木 直人・長島 隆行・野澤 和代・福應 渉・間島 直美・松浦 信二・松田 拓央・萬燈 章雄・森本 裕子

施設・設備

実践教育をサポートする充実の施設・設備


在学中に多くの学生が様々な資格取得に挑戦しています

  • 福祉住環境コーディネーター

高齢者や障がい者に対し、できるだけ自立していきいきと生活できる住環境を提案するアドバイザーです。医療・福祉・建築について体系的に幅広い知識を身につけ、各種の専門家と連携をとりながらクライアントに適切な住宅改修プランを提示します。

  • 認知症ライフパートナー

認知症の人に対して、これまでの生活体験や生き方、価値観を尊重し、日常生活をその人らしく暮らしていけるように、本人や家族に寄り添い、サポートできる資格です。

  • 色彩福祉士

色の効果を福祉現場に活用することで、施設環境の整備や介護される側の心のケアと介護の質的レベルアップをするとともに、介護する側にも新しいモチベーションが持てる資格です。

  • 介護保険事務管理士

介護保険事務管理士は介護サービス運営において、介護報酬請求業務を主とし、介護報酬などの書類の作成や経理事務などを行います。この資格は、他の医療及び福祉系資格にプラスになり、活躍の範囲を大きく広げられます。

  • 同行援護従事者

視覚障害により移動が困難な人に、移動に必要な情報の提供(代筆・代読を含む)、移動援護等の外出支援を行える資格です。